茂木本家美術館は2026年1月に開館20周年を迎えます。これを記念して、当館の創立者であり作品の蒐集に努めた茂木本家12代目当主七左衞門の愛した「富士山」をテーマに、本年秋より3期に分けて浮世絵および新版画の展示を行います。
第1期は大正期から昭和期にかけて活躍した新版画の巨匠、川瀬巴水と吉田博を取り上げ、二人の描いた富士山の作品とともに日本や世界各地を旅して描いた清新な風景版画を展示します。
日本的な美しい風景を叙情豊かに表現した巴水。自然と写実そして詩情を重視し、洋画のような趣を表現した博。同時代を生きながら異なった表現と技法をもつ二人の作品を見比べながら富士の風景をお楽しみください。