茂木本家美術館

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浮世絵

collection

江戸時代には浮世絵版画が興隆し個性的な絵師が活躍しました。
当館では浮世絵黎明期に活躍した鈴木春信をはじめ、
喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重などの浮世絵版画から、
近代に入って誕生した新たな版画芸術である新版画を担った吉田博、川瀬巴水などの
版画作品も多数収蔵しています。
約2900点の作品を通して日本の近世から近代の版画史の流れを一覧できます。

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三代坂田半五郎の藤川水右衛門

東洲斎写楽

(生没年不明)

《三代坂田半五郎の藤川水右衛門》

寛政6(1794)年

大判錦絵

初期の大首絵の1枚。三代目坂田半五郎は悪役を得意とした役者で、この場面は「花菖蒲文六曽我」の仇討に来た石井源蔵を返り討ちにするところ。力こぶしの盛り上がった太い腕やふてぶてしい顔を、黒雲母摺りとした背景によって、いっそうの凄みを見せている。

六玉川 野路の玉川

喜多川歌麿

(1735 - 1806)

《六玉川 野路の玉川》

寛政7~8(1795~1796)年

大判錦絵

吉原の遊女を描いた大首絵6枚揃いのうちの1枚。上部の扇形枠内に六玉川の絵を描き、短冊枠内にそれに対応する狂歌を書き記す。本作には狂歌「たま川のはきをハ見せぬ八文字 けに紫の花のよし原 野辺亭広道」とある。

富嶽三十六景 神奈川沖浪裏

葛飾北斎

(1760 - 1849)

《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》

天保2(1831)年頃

大判錦絵

《富嶽三十六景》全46図のひとつで、北斎の作品の中でもっとよく知られている傑作である。豪快に立ち上がる波間の奥に遠く富士山を望む景色で、房総から江戸に鮮魚を運ぶ船が、荷を下ろしたのち、神奈川沖にさしかかった時の情景と想定される。

名所江戸百景 両国花火

歌川広重

(1797 - 1858)

《名所江戸百景 両国花火》

安政5(1858)年

大判錦絵

両国の花火を描いた図。黒い夜空と濃青色の水面といった全体に暗い画面の中に一瞬きらめく花火の光が華やかに表現されている。

長屋の息女八重垣姫 三世澤村田之介 曙山

歌川国貞

(1786 - 1865)

《長屋の息女八重垣姫 三世澤村田之介 曙山》

万延元(1860)年

大判錦絵

歌川国貞は初代歌川豊国に学び、役者絵、美人画を中心に活躍する。3代豊国ともいわれる。本作品は幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎役者である三代目 澤村田之助を描いた役者絵である。

人をばかにしたひとだ

歌川国芳

(1798 - 1861)

《人をばかにしたひとだ》

弘化4~嘉永2(1847~49)年

大判錦絵

さまざまなものを寄せ集めて形造った絵を「寄せ絵」と呼ぶが、本作はたくさんの裸の男性が組み合わさって顔の図を構成している。賛は「人の心はさまざまなものだ いろいろくろふしてよふよふ人一にんまへになつた」とある。

瀬戸内海集 光る海

吉田博

(1876 - 1950)

《瀬戸内海集 光る海》

大正15(1926)年

木版多色刷

37.2×24.7 cm

《瀬戸内海集》は、大正15(1926)年~昭和2(1927)年にかけて制作された9点のシリーズ作品。本作品では海面の輝きを表現するために丸ノミを使い自刻しているのが特徴である。

馬込の月

川瀬巴水

(1883 - 1957)

《馬込の月》

昭和5(1930)年

木版多色刷

36.5×24.2 cm

《東京二十景》のなかの1点。大正12(1911)年の関東大震災後、巴水が新居を構えた場所である馬込(現在の東京都大田区)の田園風景を描いている。本作品は巴水の代表作のひとつであり、摺られた枚数は2000枚にものぼると伝えられている。